35歳男 苦悩を話したことで不登校を克服 一人で悩まないのが大切

以前は塾講師の仕事に就いていましたが、
今は辞めて、新しい夢を追いかけて修行中の男です。

僕には小学生の頃に不登校の経験があります。その時の話をしたいと思います。

幼稚園の頃から、僕は他の子とは少し違っていました。
男の子たちが戦隊モノのヒーローごっこをしているのをよそに、
おとなしい女の子とママゴトをするような子どもでした。

家にいるときも、母親と二人で箱庭遊びばかりしていました。
僕にとって母以外の大人は、みんな怖い存在でしかありませんでした。
その中でも、いちばん怖かったのが先生です。気が強くてはっきりとモノを言う幼稚園の女の先生は、
気弱な僕には、苦手で近寄りがたい存在でしかありませんでした。

小学校に入ってもそれは変わりませんでした。
やがてそれが不登校に発展してしまったのです。

僕の通っていた小学校では1、2年は同じ先生が受け持つのですが、
1年生のときの優しかった先生が進級時に退職されたのです。
代わりに新しく赴任してきたのが若い女の先生でした。はっきりとモノを言うキビキビとした
すごく気の強い感じで、幼稚園の頃の先生を思い出させます。僕にとって苦手な大人でした。

当時、僕は自分でもなぜそうしたのかよくわかりませんが(怠けていたわけではありません)
授業中にノートを全くとらず、連絡帳も書かないでいました。
ある時、体育を見学するのに母からのメッセージが書かれた連絡帳を見た先生が、
ほとんど連絡事項が書かかれていないのに気づき、激しく僕を怒りました。
「他のノートも見せなさい!」と言い放ち、算数・国語・社会・理科、すべてのノートをチェックされ
クラスのみんなの前でこっぴどく怒られたのです。ただ怠けている子どもだと思われたのでしょう。
その日から、学校に行くのが嫌になったのです。朝になると、緊張でご飯が喉を通りません。小さなヤクルトを一本飲むので、せいいっぱいです。制服を来てもなかなか家から出られません。
叱られたときの、先生の怒声や憐れむように僕を見るクラスメートの顔や教室の景色が
蘇ってきて、たまらなく怖くなるのです。

母は僕に理由を聞くのですが、「先生が怖い」ということを言えませんでした。それを知られるのがどうしても嫌だったのです。弱さを見せるのが、恥ずかしかったのかもしれません。自分の中で悶々として
いじめられていると嘘をついたりして事態はこじれていくばかりで、なかなか学校に行けない日々が続きました。

ある時、何がきっかけだったのかは忘れたのですが、
僕は意を決して母にすべてを話しました。このままではいけないと、
子ども心に思ったのかもしれません。
母は黙って話を聞いてくれました。
するとそれまでのモヤモヤした気持ちが少し晴れたような気がしたのです。
母は先生に相談してくれて、僕も含めて三人で話し合いました。
先生とも二人で話をして、それから教室に少しずつ行くようになりました。

不登校はほんとうに辛いことです。暗闇の世界にいるような心地です。
自分ひとりでクヨクヨと悩んで、辛くて怖くて現実逃避したくて殻に閉じこもり
そのうち学校に行けなくなってしまいます。一度、不登校になってしまうと、なかなか
抜け出せなくなってしまいます。もっと早く母に話せばよかったなと、今となっては思っています。

大切なのは一人で悩まず誰かに話すということだと思います。僕の場合、それが信頼できる母親でした。
親が嫌い、友達もいない。というのであれば好きな歌手やアイドル、芸能人のラジオにメールを送ってみるのも、近くのお寺にふっと行って住職さんに悩みを聞いてもらうのもいいと思います。
それができないのなら、今僕が書いているように心の中の苦しみを文章にして、
SNSに上げたりブログに書いてみるのもいいと思います。
自分の中にあるモヤモヤをそのままにしておかず、整理しながら外に出してみるのです。
きっとそれが、出口の見える希望になるように思うのです。

誰かはあなたのことを見てくれます。
世界は思っているより、ずっと広いのです。